ベビーサインの「名付け親」
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リンダ・アクレドロ
博士 Dr. Linda Acredolo -
スーザン・グッドウィン
博士 Dr. Susan Goodwyn
著書:Baby Signs その他の啓蒙書:Baby Minds、Baby Hearts
ベビーサインの名付け親
米国ベビーサイン社とその研究機関であるベビーサイン・インスティテュートの創立者
日本ベビーサイン協会は
世界で初めてのパートナー
実験結果
被験者の属性
- 対象
- 140人の赤ちゃんとその家族
- 期間
- 生後11ヶ月~36ヶ月までの2年間
- 研究内容
- 140人の赤ちゃんとその家族を以下の3つのグループに分け、話し言葉に関する能力について2年間延べ17回のテストを実施
より豊富な語彙
ベビーサインを使って育った子どもは、そうでなかった子どもに比べると、24ヶ月の時点で、語彙が豊富であった。
より長い発話
ベビーサインを使って育った子どもは、そうでなかった子どもと比べると、24ヶ月の時点で、より長い文章で話すことができた。
実験結果・結論
ベビーサインは
赤ちゃんの話し言葉の習得に
良い影響を与える
留意点
- 平均点なので、個人差は必ずある
- 話し始める時期には関係がない
- まだ学問的な結論は出ていない
重要点
ベビーサインを教えることで、
話し言葉が遅れることはない
ベビーサインと言葉の発達
アンケート調査結果
(大阪芸術大学 卒論 梶田恵子さん)
回答者の属性
- 対象月齢
- 生後16ヵ月~36ヵ月
- 対象者
- ベビーサイン講師&ベビーサイン教室受講生及び卒業生
- 期間
- 2013年11月~2015年12月
- 参加人数
- 40名(卒論提出後のちに160名に拡大 講師33名 /21%、受講生127名/79%)
発達調査結果①
KIDS 乳幼児発達スケール
タイプB(理解言語・表出言語・概念)
言語に関わる3つの領域全てにおいて得点が高く、特に理解言語はとても高い。
発達調査結果②
日本語マッカーサー
言語発達質問紙 「語と文法」
特に2歳以降は語彙量が多く複雑な長い文章で話をすることができる。
ベビーサイン育児が
母親の育児不安感や
育児幸福感に与える影響
(岐阜女子大学大学院 修士論文 吉中みちる)
回答者の属性
- 調査日
- 2017年10月18日~11月30日
- 実施場所
- 全国のAショッピングモール内、S薬局、Hスーパー、日本各地のベビーサイン教室と卒業生自宅
- 有効回答数
- 823
- 母親の平均年齢
- 約33歳
- 児の平均月例
- 約12ヶ月
ベビーサイン育児経験による
育児不安感の比較
結果
- 育児に漠然とした不安がある
- 自分の育児に自信が持てない
- 赤ちゃんが泣いている理由がわからなくて困る
- 赤ちゃんが泣くと不安になる
- いつになったら話はじめるのか不安になる
上記項目について
ベビーサイン育児経験あり群の方
が有意に得点が低かった
考察
ベビーサインを使って
コミュニケーションがとれる
安心感、育児に対する自信がつき、
いつ話し出すのかという
不安が低減する
ベビーサイン育児経験による
子どもとの関係性の比較
結果
- 我が子と意思疎通ができていると思う
- 赤ちゃんのしぐさで赤ちゃんのことが理解できると思う
- 赤ちゃんは自発的に何か伝えることができると思う
- 赤ちゃんのベビーサインで赤ちゃんのことが理解できると思う
- 赤ちゃんはこちらが言ったことを理解していると思う
上記項目について
ベビーサイン育児経験あり群の方が
有意に得点が高かった
- 赤ちゃんは何もわかっていないと思う
上記項目について
ベビーサイン育児経験あり
群の方が有意に低かった
考察
赤ちゃんは意思を持っている
自発的な意思疎通ができる
話せなくても伝えることができる
ベビーサイン育児経験
あり群の親には
ごく自然な感覚
総合考察
不安を抱えながら育児をしている
母親達の自信を育む事に繋がる